


イオアンナ・リヴィエル
イオアンナ・リヴィエル
私の化身
ロシニトロの第四王女。珍しい紫羅蘭色の瞳を持ち、幼い頃から完璧な王家の駒として育てられた。
表向きは冷静で、いつも背筋を伸ばしている。けれど心の奥には、自由と「自分として生きること」への強い願いを抱えている。
望まぬ政略結婚と鞭打ちを前に、彼女は自らの手で檻を壊し、ジェフリーと共に自分の運命へ新たな道を描くことを選ぶ。


ジェフリー・グラント
ジェフリー・グラント
私の恋人であり、創作のパートナー。
名も知られない南の小さな町に生まれ、琥珀色の瞳と美しい混血の顔立ちを持つ。
各地を渡り歩く放浪の剣士として生き、魔女だった母が残した教えと、自分に欠けた才能を背負っている。
夢の中の人を探すため、彼は各地を彷徨い始めた。


フェトランティス
フェトランティス
ロシニトロの王。
イオアンナの父。
勇猛な戦士である一方、冷酷で情け容赦がない。
帝国最大の領土を治め、家紋は獅子。
かつて王妃の稀少な血筋を利用して戦争を起こし、今ではアンナを第二の武器、そして政略結婚の駒としか見ていない。
鞭と婚約で娘を縛り、ひとりの人間としての彼女の選択や感情を、ほとんど認めようとしない。


アディー
アディー
イオアンナの侍女であり、アンナを娘のように大切にしている。
アンナが望む多くのことに手を貸し、幼い頃から彼女が最も信頼してきた人物。
問いや非難をアンナの代わりに受け止め、「深く問いたださず、ただそばにいる」ことで彼女の弱さを守ってきた。
王権と教区の圧力のはざまで、彼女は静かにアンナの逃げ道を残し、小さな選択を積み重ねながら王女にわずかな自由を守り続けている。


クループ
クループ
国王直属の近衛隊長。
落ち着きがあり、冷静で、めったに笑わない。
アンナの乗馬の師でもあり、
彼女が頼ることのできる数少ない人物のひとり。
アンナが幼い頃から護衛と門番を務め、いつも彼女の二歩後ろに立ってきた。
書斎から泣きながら出てきた少女が、涙を拭ってから外へ出られるようになるまでを見届けた、彼女の成長と変化を本当に理解する数少ない人物でもある。


ジーロン
ジーロン
ゴンチニドの第一王子。
アンナの父は、彼女を彼に嫁がせようとしている。
女遊びが絶えず、誰にも知られていない顔をいくつも持つ。
表向き、ゴンチニドはジーロンの父に従っている。しかし実際に国の実権を握っているのはジーロンだ。
政略結婚を通じてアンナを追い詰める存在であり、彼女が王宮を離れ、自らの道を選ぶきっかけとなるもうひとつの力でもある。


ゲ夫人
ゲ夫人
城東の宿を営む女主人。
セイラン通り三番地は、いつも旅人にぬくもりを与えてくれる。
物静かで、物事を深く見通す女性。
その目の前を、数え切れないほどの秘密が通り過ぎてきた。
けれど相手がどんな身分であろうと、彼女はただ湯気の立つスープを一杯、
そっと差し出す。


伝令の少年
少年
金で仕事を引き受ける少年。
ジェフリーのために、王宮の情報をいくつも運んでいる。
頭の回転が速く、機転が利き、動きも素早い。
他人にどう思われようと気にしない。
金さえ払えば、彼を使うことができる。

